ヘップバーンがエリート男子個人タイムトライアルで優勝 オリカ・グリーンエッジが上位独占

8日開幕のオーストラリアナショナルチャンピオンシップ。エリート男子個人タイムトライアルでは、トラック・チームパシュートの世界チャンピオンでもあるマイケル・ヘップバーンが優勝。オリカ・グリーンエッジが上位を独占した。

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2位には前回優勝のルーク・ダーブリッジ。3位には昨年のU23世界チャンピオンのダミアン・ハウソンが入った。

ヘップバーンはレース後、「勝てるとは思わなかった。今までルーク(ダーブリッジ)に勝ったことがなかった。ただ、今日は非常に良い走りができていると感じていた」とコメント。

また、「中間地点でルークとの差を知り、私はさらにトライを続けたが、十分なタイムで走ることができたのは運が良かった」とも。

2位に終わったダーブリッジは3連覇を逃し悔しさを見せつつも、勝利したチームメートを称賛する。

「今できることをすべてやってみたが、“ヘッピー”(ヘップバーン)が強かった。本調子のヘップバーンは最高のタイムトライアリストなんだ。私は彼を友人として誇りに思っている」とコメント。

一方、優勝候補の1人と目されていたローハン・デニス(ガーミン・シャープ)は、突風により落車するハプニングに見舞われた。

フルリザルト

女子はフェリシティ・ワードロウが優勝

女子個人タイムトライアルは、フェリシティ・ワードロウ(バイシクル・スーパーストア)が、3回の優勝経験を持つシャラ・ジロウ(オリカ・AIS)を破り、オーストラリアチャンピオンジャージを獲得した。

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ワードロウは、先のスバル・ナショナルロードシリーズに参戦。ビクトリア州ベナラを拠点とする36歳のベテラン。

「私はこの日のために多くの準備をしてきた。それだけで十分。私は36歳の女性。フルタイムの仕事をしながら朝晩のトレーニングをこなしている。時々引退も頭をよぎるが、この瞬間は最高にすばらしいと思う」とレース後に興奮した様子で語った。

昨年の3位からジャンプアップしたワードロウの一方で、32秒遅れの2位に終わったジロウ。3度のオーストラリアチャンピオンは、今回臨むにあたって準備不足であったことを認めた。

「少し残念な結果。ただ、2位という結果には満足しないといけない。肺炎で2週間バイクに乗ることができず、最近ようやく戻ってきたばかり。とにかく、今日のフェリシティが強かったということ。その点でも満足している」と述べた。

なお、U23部門では、ジェニール・クロックスが優勝している。

フルリザルト

U23男子はジョーダン・カービーが優勝

今大会の第1種目でもあったU23男子個人タイムトライアルは、ジョーダン・カービー(ドラパックサイクリング)が優勝。プロコンチネンタルチームとして再活動するチームの新たな船出となった。

 

Image: Drapac Professional Cycling

Image: Drapac Professional Cycling

28kmで争われたレースは、カービーが2位のハリー・カーペンター(SASIサイクリング)に対し、わずか0.2秒という際どい勝負を制した。3位には、マイルズ・スコットソン(SASIサイクリング)、ツアー・ダウンアンダーのUniSA・オーストラリア入りが決まっているキャンベル・フレイクモアが4位。

「プロコンチネンタルに昇格したドラパックサイクリングのデビューを飾るため、必死に走った。チームからのサポートは素晴らしく、それは今まで経験したことのないものだった。我々はタイムトライアルに主眼を置き、計画通りの結果となった」とカービーのコメント。

また、カービーは11日(土)に行われる、U23男子ロードレース(132.6km)で2連覇を目指す。

「マークが厳しくなるだろう。しかし、勝つためにできる限りのことはすべてするつもりだ」と意気込みを見せている。

フルリザルト

UCIはサイクリング独立改善委員会メンバーを発表

パット・マッケイド体制時に一時は閉鎖されたUCI独立委員会だが、現会長のブライアン・クックソンが委員会を再編。構成するメンバーを明らかにした。

サイクリング独立改革委員会(CIRC)は、スイスの政治家であり、元検察官のディック・マーティ。チューリッヒ大学教授で、民事訴訟や民法を専門とするウルリッヒ・ハース。元オーストラリア軍将校で、国内の重要事件や国際レベルの犯罪捜査を行っているピーター・ニコルソンが就く。

クックソンは委員会結成にあたり、「この委員会では、過去の不正行為に関するさまざまな問題を調査する。中でも、UCIと我がスポーツの信頼性を傷付けるような疑惑の調査を重要視する」と、その意義を述べている。

さらには、「このスポーツにおいて何が問題であったのかを説明し、今後そのような過ちが行われないよう、委員が提言を行っていく」とも。

委員会の活動開始にあたり、既にいくつかの調査が進行中で、収集されたデータの確認が行われる段階でもあるとしている。

詳細記事(VeloNation)

ジャイアント社がアルゴス・シマノの後継スポンサーになる見通し

昨年までアルゴス・シマノとして活動してきたチームは今シーズン、ジャイアント・シマノとして活動すると、オランダ・テレグラーフ紙が報道している。

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昨年4月に3年のタイトルスポンサー契約に合意したアルゴス社だったが、ロシアの投資ファンド・システマ社に買収されたことにより、半ばでの契約終了を余儀なくされた。

なお、後継のジャイアント社のスポンサードは1年間を予定。2015年以降については、新たなタイトルスポンサーを探す必要性があるとのことだ。

詳細記事(Bike Radar)

カデル・エヴァンスが国内選・エリート男子ロードレースに出場

2011年のツール・ド・フランス総合優勝者であるカデル・エヴァンス(BMCレーシングチーム)は、12日(日)に行われるオーストラリアナショナルチャンピオンシップのエリート男子ロードレースに参戦すると、数週間前に明らかにしていた。

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「ここ数週間のトレーニングが上手くいけば、本番では戦える状況にあると感じている」とコメント。ジロ・デ・イタリアの総合優勝を目指してシーズンインとなる。

「単独での出場となるので、ビッグチーム(オリカ・グリーンエッジ、ドラパックサイクリングなど)に対して厳しいレースにはなるだろうが、どんな走りができるか興味深いところだ」と意気込んでいる様子。

オーストラリア自転車競技連盟は、リッチー・ポート、ネイサン・アール(ともにチーム スカイ)、サイモン・ゲランス、サイモン・クラーク、ルーク・ダーブリッジ、マシュー・ゴス(いずれもオリカ・グリーンエッジ)、ローハン・デニス(ガーミン・シャープ)らを優勝候補に挙げ、「過去最高のメンバーが揃った」としている。

UCIが義務付けるホイールステッカープログラムが遅れる見通し

UCIは昨年、エリートレースにて使用されるホイールは、破壊試験に合格したものだけが使用できるとする計画を発表した。

当初はこの1月中に実施される予定だったが、このほど延期が決定。

UCIのテクニカルオーガナイザーであるマチュー・モテットはBikeRadarの取材に対し、「我々は多くの関係者と密接な協力のもと、できうる最高の承認プロセスを構築していく。そのためには、もう少し時間が必要となる」と語った。

なお、現時点でシマノ、カンパニョーロ、ジップ、ボントレガーなどのホイール約400点が試験に合格している。

詳細記事(BikeRadar)

トマス・ヴァイクスが現役引退

ロードのリトアニアチャンピオンであるトマス・ヴァイクスは、今シーズンの所属チームを見つけることができず、そのまま現役引退することを発表した。

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ヴァイクスは、2013年初頭にチームディレクターとの確執があり、2014年以降の契約は見込めない状況にあったとciclismointernacional.comに対して語った。オーストラリアベースのチーム(オリカ・グリーンエッジ)は、ヴァイクス自身にあまり活躍するチャンスを与えなかったこと、また祖国リトアリアのナショナルチームに所属したい旨を伝えていたが、あまりうまくいかなかった模様。

多くの選手が所属チームを見つけられない状況にあって、ヴァイクスは競技をあきらめ別の居場所を探す必要があるかもしれないと考えているよう。モータースポーツなど、他のスポーツへの興味も示している。

詳細記事(ciclismointernacional)

自転車界の億万長者

人気のサイクルブログ「The Inner Ring」では、プロサイクリング界における最も裕福な人たちをレポート。チームのオーナーを中心に、普段は主役を飾るライダーたちとは異なる世界にいる人物に迫っている。

Part 1

Part 2

スプリント時における、エリートライダーとU23ライダーのフィジカル比較

エリートとU23、それぞれのカテゴリーのトップスプリンターが持つフィジカルの違いについて、興味深い研究がなされている。

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9レースを研究対象とし、エリートライダーとU23ライダーを比較。スプリント時の最高出力は、エリートが1370W、U23が1318Wと大きな差は見られなかった。しかし、スプリントにいたるまでの、レースの最後10分で必要とする強度がエリート4.6W/kg、U23が3.7W/kgと顕著な違いを見せた。

コースレイアウトやレース展開に左右されるほか、マルセル・キッテルやマーク・カヴェンディッシュのようなトップスプリンターであれば、前述以上の出力があるとされていることから、この研究内容がすべてであるとは一概には言えない。しかし、レースを見るうえでの参考にはなりそうだ。

論文はこちらから読むことができる。

キャノンデール プロサイクリングチームのTTTトレーニング

キャノンデール プロサイクリングチームがアップした、チームタイムトライアルのトレーニング動画。平均時速は47km/h。個々に設定された平均出力に基づき、ライダーは数グループに分かれて走る。

サイクリングティップス・英語版で話題となっている記事

サイクリングティップス・英語版で現在話題となっている記事をピックアップ。ぜひご覧になっていただきたい。

今日の写真は、オーストラリアナショナルチャンピオンシップ個人タイムトライアルでのひとこま。ティム・バーズリー・スミス撮影。

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